GPIF過去最大の損失

GPIF過去最大の損失

2020年3月19日

前回、前々回とコロナウィルス関連で書きました。

前回3月10日は日経平均株価が4000円も急落と書きましたがあれからまた9日が経過しました。

事態は一向に好転せずついに20000円を大きく割込み、本日は16552円となってしまいました。ちなみに下落幅はマイナス7500円!!!

「コロナパンデミック・マーケット」から最も深刻な影響を受けるのは多くの投資家もさることながら、わが日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、いいかえれば我々の老後の年金である可能性が高い。
日本の公的年金資金の管理運用を行っているのはGPIFであり、その運用資産額は2019年12月末で168兆9897億円と国家予算の1.6倍という巨額なものになっている。
 安倍総理が「世界最大の機関投資家」と豪語するGPIFは、今回の「パンデミック・マーケット」によって巨額の損失を抱えた可能性が非常に高い!!
 GPIFは多額の運用資産の25%を「国内株式」に、25%を「外国株式」に、35%を「国内債券」に、そして15%を「外国債券」に振り向けるとした基本ポートフォリオに基づいて運用を行っている。
 仮に資産配分が基本ポートフォリオ通りだったとすると、「国内株式」と「外国株式」をそれぞれ約42.25兆円、「国内債券」を約59.15兆円、「外国債券」を約25.35兆円保有していた計算になる。
 2019年12月末比でみると「国内株式」のベンチマークとなるTOPIX(東証株価指数)は約30%も下落しており、「国内株式」だけで資産の7%の損失が生じた可能性がある。
 また、その他の資産のベンチマークとなる主要インデックスの動きを見てみると、「外国株式」は円換算後で22%下落、「国内債券」はほとんど変わらず、「外国債券」は円換算後で2.3%の下落と、軒並み下落している。
 こうした各資産のベンチマークの騰落率から換算すると、GPIFの資産全体としては2019年12月末比で約14%、金額ベースで約20兆円以上もの大規模な損失が生じている可能性が高いのだ。
 GPIFは2018年10~12月期に市場運用を始めた2001年度以来四半期としては最大の14.8兆という損失を出した実績を持っているが、先週末時点で抱えていると思われる20兆円の損失は、それを大幅に上回る史上最大の損失となる。
とにかく一刻も早い終息を願うばかりだ。営業、中原

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