免許センター、わざわざ不便な場所に作ってる理由とは?
免許センター、わざわざ不便な場所に作ってる理由とは?
2025年5月20日
なぜ人は電車で行けない位置に運転免許センターを作ってしまうのか?
そんな話題が、ネット上で何度も反響を呼んでいるそうです。
一体どういうことなのでしょうか?
運転免許を新規取得したり、更新する際などには「免許試験場」を訪問します。
都道府県に1か所しかない場合も多く、住む場所によっては時間をしっかり確保して
「一日がかり」で行くことになります。試験受付は早朝なので始発近い電車で家を出る必要があり
日曜に閉場している場合も多いので、わざわざ平日に休みを取って行く人にとっては大変です。
「遠すぎる免許試験場」として頻繁に挙げられるのは、例えば以下の場所です。
・岐阜県
岐阜市北部の山間部に設置されていて、鉄道が一切存在しないエリアにあり、
最寄駅は直線距離でも8.5km離れた岐阜駅でバスで40分かけて行くしかありません。
・栃木県
免許試験場は鹿沼にあり、JRと東武線のあいだに広がる「鉄道空白地帯」にポツンとあります。
最寄駅からバスで延々と“内陸部”へ行く必要があります。宇都宮駅からはバスで30分以上かかることも。
ではなぜ運転免許センターは交通不便な場所にばかり設置されるのでしょうか?
「運転免許センターは、建物自体がある程度の規模になってくるだけでなく、
技能試験のためのコースを備える必要があります。そうなると広大な土地を確保する
必要があり、どうしても郊外にならざるを得ないのです」
各都道府県の免許試験場はこうした技能試験のためのコースを保有しているため、
地価や用地取得を考慮して、地価の低い郊外に設置されることが多いのです。
営業課 宮原