この詩は、むかし、現状をうけいれることができす悩んでいた作者の心にふと聴こえた仏様の言葉だとのこと。
仏様のいう「ちょうどよい」は「それしかないのですよ」という意味に近く、人から言われたり、自分で悟るというのではなく、仏様という絶対的な存在からそう指示されることに意味があるようです。
自力ではどうすることもできず、もがき苦しんでいる時に、仏様の言葉を通じて、はじめてみえた「自分の道」。
運のせいにしたり、他人の人生をうらやましがったりするのではなく、あたえられた自分の道を前へ前へとすすむこと・・・
大事な大事な自分の道。所詮はその道しかないし、それが「ちょうど」よいのです。
その瞬間、スーッと苦しみから解放され、涙があふれてきたということです。
それまで嫌でたまらなかった現状に、感謝の気持ちさえ生まれてきたと・・・。