♠ イタリアのカラフルボディカラー ♠

♠ イタリアのカラフルボディカラー ♠

2021年5月22日

 

イタリアでよく見られる中古車のボディ修復法が、実は時流に合っているのではないか? というお話を紹介します。車名の起源、イタリアでその”天然版”があることを紹介してみます。

フォルクスワーゲン(VW)のオランダ法人は2021年1月18日、「ポロ・ハレキン」の画像を公開しました。コンパクトカー「ポロ」をベースに、1台に複数色のボディパネルを張り合わせたものです。

ハレキン(Harlekin)は英語ではハーレクイン(Harlequin)。もともとは16世紀に始まったイタリア即興喜劇の道化師です。伝統的にカラフルな衣装を身に着けていることから、転じてカーニバル(謝肉祭)のシンボル的存在となったそうです。

 

イタリアでは、”天然ハレキン“とでもいうべき、ツートーン・カラーのクルマをたびたび目撃されます。交換したボディパネルの一部が、オリジナルの車体色と異なる車両です。 特に多いのは、「ハッチバック車のテールゲートだけが、まったく違う色」という例だそうで、同じ衝突事故でも、追突されてテールゲートやリアバンパーを直すほうが、前面衝突でエンジンや車体前部が損傷した場合より修理費用は安い。すなわち廃車にする確率は、より低い。

 そうした場合、解体工場で同型車のテールゲートやリアバンパーを、たとえ色が異なっても手に入れるユーザーが少なくないのだそうです。ただし、本来のボディ色に塗装すると費用がかさみます。そこで、交換・取り付けをした段階で「もういいや」と完了してしまうとか。そうして”天然ハレキン“が誕生するのだそうです。

日本と欧州では文化の違いがもちろんあるでしょうが、こんなカラフルな車が街の中で走っていると気分も上がってくるのではないでしょうか。

富士原

 

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