水素自動車ってどうやって動いているの?Part2
水素自動車ってどうやって動いているの?Part2
みなさまこんにちは!
前回に引き続き「水素自動車」についてご紹介します。
水素自動車には「水素自動車」と「燃料電池自動車」があると前回ご紹介しましたが、今回は「水素自動車」の方をご紹介したいと思います。
「燃料電池自動車」は水素と酸素の化学反応による発電で動くとお話ししました。
では、「水素自動車」はどうかというと、水素と酸素を燃焼して走ります。
要はガソリンエンジンの水素バージョンということですね。
ガソリンエンジンの技術を流用することができるので、比較的安価で作れます!
水素自動車の特徴はこのような感じです。(前回の燃料電池自動車と被るところもあります)
1.CO₂は排出せず、NOx(窒素酸化物)はガソリンエンジンに比べ排出量が少ない
(水素を燃焼するため少しNOxを排出するのが難点です)
2.ガソリン車に比べ航続距離が短い
(そのため水素とガソリンを併用する方式が作られています)
3.水素の補給に時間がかからない
(スタンドで補給するので、ガソリン車と同じようにできます)
4.水素が枯渇する心配がない
(化石燃料のように枯渇することはありません)
5.スタンドの設置条件が厳しくインフラ整備に時間がかかる
(高圧設備が必要なことや、スペースの問題などがあり、まだまだスタンドが少ないのが現状です)
6.車両本体価格はガソリン車よりは高いが、燃料電池自動車よりは安い
(エンジンを一から作るわけではないので燃料電池のコストよりは安いです)
7.電気自動車にはないガソリン車のような走りを感じられる
(やっぱりエンジンで走る車でないといけないという方も少なくないはず)
水素自動車に関しては、BMW、フォード、マツダが開発していましたが現在は凍結されています。
(マツダでは水素のロータリーエンジンも開発されていました。)
その理由は、水素自動車が走るときはCO₂を排出しませんが、水素を生成する際にCO₂が発生してしまうこと。
また、燃料電池自動車とは違い微量ながらもNOxが発生してしまうこと。
これらの理由から、現在は開発が凍結されているのです。
しかしながら、電気自動車にはないエンジン車の走りを体感したいという人には水素エンジンが必要かもしれませんね。
インフラ整備も含めて、今後の水素自動車がどうなっていくのか注目していきましょう!!!
増田