感染者対応の搬送車が生産されています!
感染者対応の搬送車が生産されています!
みなさまこんにちは!
新型コロナウイルスが猛威をふるっています。
以前ニュースで、感染の可能性がある患者の搬送が追いつかないと報道していました。
救急隊員の感染防止対策や発熱状況の聞き取りなどが必要になるため、通常より時間が掛かり結果的に救急車が不足するのが原因です。
実際、救急車は感染症患者の搬送を専門としているわけではないので、コロナを通して課題が改めて浮き彫りになったといえます。
そんな中各メーカでは、感染症の患者の搬送に特化した車両の生産を始めています。
トヨタは「JPN TAXI」、日産は「NV350キャラバン」、マツダは「CX-8」などをベースとし、運転席と後部座席の間に隔壁(パーテーション)を設置したり、換気システムを導入するなどした車両を開発しています。
ただ、各社の仕様が一様ではなく、運転席側と後部座席側の隔壁が、鉄・アルミ・FRPやアクリル板など複数の素材が使われていること。
また、換気装置に関する仕様もさまざまであり、民間事業者の搬送車の中には、運転席側と後部座席側の隔壁がビニールシートで覆われているだけの応急処置を施した車両もあるということです。
そこで、ある一般社団法人が標準仕様を策定し、試作車を制作しました。
標準仕様に対応しているのは、トヨタの「ヴォクシー」「ノア」「エスクァイア」のミニバンシリーズです。
車種選定の理由としては、車両が入手しやすいこと、5ナンバー車で誰でも容易に運転ができることなどがあげ挙げられるからだそうです。
特徴としては、前席と後席の間に鉄板で隙間のない障壁を作り密閉する方法を採用しています。
さらに、運転席側から患者の様子が確認できるよう、中央部に大きなアクリル板を用い視界を確保してあります。
前席と後席の空気の流れを完全に遮断しているので、空気に乗ってウイルスが車内に拡散、感染するリスクを防いでおり、声すら遮断するほどの気密性だそうです。
そのため、前席と後席の会話はインターフォンを介して行います。
気になる加工代は車両代を除いて1台約80万円ほど。
納期も1カ月程度にまで抑えられる見込みだということです。
現状では、月産10台ペースで製造が可能だとのことです。
今後コロナが収束しても感染症が発生するリスクはあるので、このような車両の需要は高まることが予測されます。
感染症対応の車の普及が進むといいですね!
増田